Apple Safari の WebRTC について

概要

2022 年 6 月時点で Safari 15.5 を使用して確認しています。

注意点

  • 音声が含まれているまたは音声のみの配信の場合 iOS の Safari では自動再生されません

    • これは iOS の Safari の仕様のため、今のところ回避の方法はありません

    • macOS の Safari の場合も設定を有効にしないと同様です

  • Certificate Management API に非対応です

    • ECDSA P256 使えません

  • onaddstream ではなく ontrack を利用してください

  • 映像コーデック VP9 は対応していますが、古い iPhone では動作しなかったりします

  • getUserMedia を利用するには HTTPS が必須です

    • 開発モードで HTTPS 必須を無効にすることが可能です

iOS の Chrome や Firefox について

iOS の Chrome や Firefox は WKWebView を利用しています。 WKWebView は iOS 14.3 にて getUserMedia に対応しました。

iOS Safari で画面共有について

iOS Safari には画面共有用の getDisplayMedia API が実装されていません。 そのため、画面共有を利用するにはネイティブアプリケーションを利用する必要があります。

2022 年 6 月時点ですべてのモバイルブラウザが getDisplayMedia API には対応していません。

MediaDevices.getDisplayMedia() - Web APIs | MDN

Safari Technology Preview

H.265 が利用可能

Safari Technology Preview (Safari TP) で開発メニューで有効にすることで H.265 が利用可能です。

https://i.gyazo.com/74f321ba4fc25a90b004965046469b25.png

現在 H.265 を WebRTC で利用できるのは唯一 Safari TP のみのため、 Safari TP 同士でしか検証できません。

Insertable Streams API が利用可能

Safari Technology Preview (Safari TP) 最新版では開発メニューで有効にすることで Insertable Streams API が利用可能です。

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